いつもありがとうございます、野瀬建築です。
S様邸より、今年も茶室お庭の剪定のご依頼をいただきました。

剪定前
S様邸では毎年新年のお茶会を開催されるので、それに合わせての剪定となります。
剪定の種類は大きく3つに分かれます。
〇基本剪定(冬期剪定)
・本来の樹形を形づくるための剪定
・樹木の骨格、枝の配置を整える
〇軽剪定(夏期剪定)
・春から伸びすぎた枝や込みすぎた枝を取り除き、樹冠の乱れを整える
〇刈り込み
・樹木の樹冠を刈り、小さくする作業

剪定後
今回も基本剪定をさせていただきました。

剪定前
飛び石が雑草で埋もれてしまっています。
飛び石とは、砂利や土部分を踏まずに歩けるように配置した石のことです。

剪定後
飛び石があれば雨の日でも足元が汚れにくく、自然の雰囲気を感じれる景観を作り出してくれます。

剪定前
筧(かけひ)の周りも雑草や落ち葉がたくさん。

剪定後
筧(かけひ)とは、かつて自然の湧き水や渓流を利用するための導水装置として活用されていましたが、今では庭に和の風情
を添える小物のひとつです。

剪定前

剪定後
剪定後は、施主様に確認いただいて手直しがある場合はその場でさせていただきます。

剪定前

剪定後

施主様が知らない間に、石灯篭が倒れてしまっていたとのことですが、どなたもお怪我がなくて良かったです。

基本的に石灯篭は石を重ねて置いているだけなので、地震や暴風、誤って強く触れてしまった時に倒れる場合がありす。
もちろん最初に石工(いしく)と呼ばれる職人が倒れにくくするためにそれぞれの石を削って微調整をしますが、経年劣化や
摩耗などで倒れる危険性があります。
今回、その旨を施主様に説明して少し削って調整することにしました。

石は見た目以上に重いので、チェーンブロックと呼ばれる器具で持ち上げて積んでいきます。

一般的な石灯篭は、下から地輪、柱、受、火袋、笠、玉の6つの部品で構成されています。

設置後
基本的に石灯篭は、丸く穴が開いた『火袋』と呼ばれるロウソクを置く石が東西を向くように置くようですが、灯りを照らす
方向に向けて置く場合もあるそうです。
余談ですが、初めて灯籠を庭に取り入れたのは茶人の千利休だと言われています。
この度も、施主様、業者様のご協力のもと事故もなく無事施工終了することができました。
本当にありがとうございました。
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