いつもありがとうございます、野瀬建築です。
M様邸より、カーポート屋根張り替えのご依頼をいただきました。
経年による劣化で所々にひび割れや穴が開いていて、雨漏りがするとのことでした。
また波板に苔が生えて、ゴミも溜まっている状態でした。
施主様自身DIYがお好きなようで、コーキングを塗るなどの雨漏り対策をされていたようですが、追いつかなくなったとのことでした。
DIYを楽しむ方は年々増えてきていますが、カーポートの雨漏りの修理はおすすめできません。
高所であることに加え、雨漏りの原因を突き止めることは一般の方では非常に困難なことです。
パネルの破損であれば比較的分かりやすいですが、コーキングの剝がれや雨樋を含めた劣化などが原因の場合は、原因追求に時間がかかり、最終的に二度手間となってしまいます。
既存の屋根はかなり以前に設置されたようで、当時主流としてカーポートの屋根に使用されていた塩化ビニールが使われていました。
塩化ビニールは耐水性の高い素材で、柔らかくて割れにくく、加工性にも優れていることから、カーポートの屋根に使用される定番の素材でした。
現在主流とされている材質は、ポリカーボネートという樹脂となります。
ポリカーボネートは、耐熱温度は約120~130℃、耐寒性は-100℃程度と、高温にも低温にも耐性が高い樹脂です。
また、軽量で加工しやすく、透明度が高いため光を通す性質もありながらも紫外線をカットできる性質もあり、大切な車を強い紫外線や日差しから守れます。
更に、近年多い強風や暴風、台風、雹(ひょう)などの自然災害による被害から車を守るために重要となる「強度」が高い点もポリカーボネートの特徴です。
外部からの衝撃に耐える強度を示す「耐衝撃性」が、一般的なアクリル板の約20倍、ガラスの200倍以上あるといわれています。
ポリカーボネート屋根材には、通常のものにさらなる機能をプラスした、熱線遮断ポリカーボネートや熱線吸収ポリカーボネートという素材もあります。
熱線遮断ポリカーボネートとは、熱線の遮断性が高いため屋根の下に日陰をつくるので夏場など涼しさを求める場合には重宝します。
熱線吸収ポリカーボネートは、熱線を吸収する性質があるため、強い日差しが当たる場所に設置されたカーポートの屋根の下も涼しく保てます。
共に通常タイプと比べると値段は多少上がりますが、使用により高い効果が期待できることから人気のある素材です。
これからの梅雨や台風に備えてテラスの屋根も張り替えさせていただきました。
今回、透明度があり紫外線もカットできる通常タイプを設置させていただきました。
この度も、施主様、業者様のご協力のもと事故もなく無事施工終了することができました。
本当にありがとうございました。
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