いつもありがとうございます、野瀬建築です。
M様邸、玄関、居間、洗面脱衣場の床張り替えのご依頼をいただきました。
玄関施工前。
画像ではわかりませんが、床を歩くとぶよぶよしています。
床がぶよぶよする一般的な原因の一つは湿気です。
日本のような湿度の高い地域では、特に梅雨や台風の季節に湿度が上昇し、木材や合板の床が水分を吸収しやすくなって床の劣化
が早まることがあります。
居間施工前。
また、床下の基礎材が劣化する最大の原因として白蟻被害があります。
白蟻は暗く湿った場所を好み、光の当たらない木材の内部を食べ進めていくため、表面的な被害が見えにくいです。
代表的な初期症状としては、床がきしむ、ドアの立てつけが悪くなる、柱を叩くとポコポコと空洞音がするなどが挙げられます。
洗面脱衣場、施工前。
台所床下収納庫施工前。
台所のフローリングの傷みはありませんでしたが、床下収納庫の蓋部分が同じようにぶよぶよした状態でした。
湿気が原因で、下地の合板が劣化していました。
早速、床板を剥がして状況を確認していきます。
日本の家屋は、石の上に柱が置かれた「伝統構法」とコンクリートで固められた「在来工法」に分けられます。
建築年数が古い戸建住宅の場合は床下が土である伝統構法の場合がほとんどで、床下の換気がしっかり出来ていないと湿気がこも
ってしまい床が傷んだり、白蟻の温床となることがあります。
床下を確認したところ、居間の下の基礎材はかなりの白蟻被害がある状態でした。
これ以上放置すると、住宅全体の寿命に影響する恐れがあります。
伝統構法の場合、床下に通気性を良くする換気口がありますが、換気口の前にモノを置いて塞いだり、草が生えるなど何らかの理
由で通気性が落ちることもあり、湿気がたまりやすい環境となります。
基礎材を全て撤去しました。
シロアリ駆除の為の薬剤を全ての床下に散布しました。
新しく基礎材を設置し、湿気の影響を受けやすい床束(ゆかづか)を木材ではなく耐久性に優れた鋼製束を使用しました。
湿気を通さず、不燃性が高い断熱材を隙間なく敷いていきます。
居間施工後。
洗面脱衣場施工後。
床下収納庫施工後。
部分貼替の為、フローリング材の模様を極力同じようなものにしました。
リフォーム後は定期的なメンテナンスをし、異常に気づいたときはすぐに処置することが、無駄な出費を防ぎ、良い住環境を保つ秘訣になります。
この度も、施主様、業者様のご協力のもと事故もなく無事施工終了することができました。
本当にありがとうございました。
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