いつもありがとうございます、野瀬建築です。
Y様邸より、手摺り取り付けのご依頼をいただきました。
施工前。
元々は、片側のみの手摺りが取り付けられていました。
ご高齢の施主様は膝と腰を痛められており、また握力も弱い為、反対側にも手摺りを設置してほしいとのご依頼でした。
施工後。
昇降時、手摺りの左右どちらでも、または両方同時に掴むことができ、体のバランスを補助することが出来ます。
現在、建築基準法で階段には手摺りの設置が義務付けられており、『階段の少なくとも片側には手摺りが必要である』 とされています。
これは2000年に建築基準法が改正されて義務化されましたが、逆に法改正前に建築された住宅に階段の両側に壁があれば手摺り取り付けは不要だったということになります。
施工前。
特に階段を降りる時は前かがみになりやすく、転倒の危険性が高くなります。
高齢者の介護的に階段手摺り取り付けの基本は、「降りる時の利き手側に取り付けること」とされていますが、同居されるご家族の身体状況によって異なることもあるでしょう。
施工後。
両側に手摺りがあることによって、左右どちらでも、また両方でも掴めるので安心です。
施工前、踊り場。
手摺りは途中で途切れることなく上から下まで設置するのが基本です。
踊り場があると、仮に転落した場合に踊り場で食い止めることができるので危険性を軽減することができますが、途中で手摺りがなくなるとバランスが取れなくなりかえって危険になることもあります。
施工後。
踊り場にも手摺りがついてつまずき防止につながります。
施工後。
上階部分は水平に長めにつけた方が最後の一歩までしっかりと握れますし、下りる時には助走の補助にもなります。
水平部分が無く斜め手すりだけの場合、夜中や朝の寝起きのぼんやりした状態の場合に掴み損ねる危険性もあります。
施工前。
元々設置されていた手摺りは、エンドブラケットと呼ばれる手摺の端の金具がスッキリと取り付けられていましたが、服の袖が引っかかってバランスを崩してしまう危険性もあるため、それを防ぐ安心設計の物を取付させていただきました。
施工後。
このデザインだと、袖の引っ掛かりも安心です。
今回使用した手摺りは、ディンプル加工と呼ばれるくぼみを付けたものを使用しました。
くぼみの部分に指が馴染んで滑らず握りやすいので、掴む力の弱い子供や高齢者に最適です。
先述しましたが、築年数が古い住宅の階段は老朽化が進んでいるうえに過去の時代の安全基準に基づいて設計されているため、色々な部分で安全性に欠ける場合が少なくありません。
特に高齢者がお住まいの場合、手摺りの取り付けや段差の解消など、思い出の詰まった家で長く安心して暮らし続けるためにも、介護リフォームは有効な手段と言えます。
また津市では、心身の状況や住宅の状況などから必要と認めた場合に限り、住宅改修費が支給されます。
改修費の支給については一定の条件が必要となりますので、手摺りの取り付け等をお考えの方は弊社までご相談ください。
リフォームのご相談は経験豊富な弊社まで。
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