いつもありがとうございます、野瀬建築です。
S様邸にて、庭、庭石、カーポート屋根の撤去を行いました。
最近「庭じまい」という言葉をよく聞きます。
「庭じまい」とは、高齢者が長年住み続けている古いご自宅の石灯籠や大きな庭石など撤去し、バリアフリーで手入れのしやすいお庭に作り替えることです。
高齢の施主様ご夫婦にとって、段差の大きい庭石周りの雑草や植木の手入れは大変です。
玄関アプローチの敷石のちょっとした凸凹状の段差も、つまづいて転倒する原因となりかねます。
舗装を施し、地面を平らにする事でつまづく原因は解消され、また車いすが必要となった場合も安心です。
大変立派なお庭ですが、今後、安心して過ごせる住まいを考えると撤去するのも一つのご提案となります。
高齢のご主人は今後運転免許証の返還を検討されており、駐車場の利用も少なくなるとのことで、カーポートの屋根を撤去することになりました。
一般的に雨風にさらされるカーポートの耐用年数(寿命)は15年ほどで、撤去または貼替するタイミングは、老朽化、自然災害などで壊れた時、車の台数やサイズが変わった時などです。
カーポート撤去は基本的にはボルトを外すだけで分解できますが、柱の根元はコンクリートで固定されている状態なので、その部分だけは機械でカットしなくてはいけません。
またカットした場合、そのままでは見た目も悪く雨水も溜まってしまいますので、通常は補修して穴を埋めておきます。
施工途中ですが、門扉や敷石、全ての庭石が撤去されました。
このあと、砕石舗装をしていきます。
砕石は大きな岩石を粉砕機で人工的に砕いて作ったもので、ゴツゴツとした角がありサイズも不均一ですが、それらによって転圧(ローラーなどの機械を使用して締め固める作業)をした時に、ほかの砕石としっかり噛み合い、地盤が締まるという特性があります。
カーポートがきれいに撤去され、庭も整地されました。
老朽化したブロック塀の一部破損と補強の為にセメントを流し込み固めます。
別件になりますが、普段は倒壊の心配がなさそうなブロック塀も耐震化されていなければ大きな地震の時には重大な事故を引き起こす凶器になります。
S様邸のブロック塀は比較的高さが無いので万が一の場合の危険性は低いですが、高さが2.2m以上、鉄筋が入っていない、基礎が無いなどの場合は倒壊の危険性があります。
平成30年6月18日の大阪府北部を震源とする地震による塀の倒壊被害を受けて、津市では災害時の市民の安全を守り、避難経路を確保するため、道路に面するブロック塀等の撤去・改修する際の費用一部補助をしています。
駐車場脇にある、むき出しになっていた排水溝。
傾斜がなく排水の役割を果たしていませんでした。
最大限の傾斜をつけて排水管を通し、コンクリートを塗り固めました。
実はこれ、施工内容以外の事でしたが職人魂の火がついて無償でさせていただきました。
施主様には大変喜んでいただきました。
庭石撤去後。
砕石を敷き段差のない広々とした敷地になりました。
道路との段差がある為、スロープを設置しました。
車を出し入れする時や歩行または車椅子での出入りもスムーズになります。
この度も、施主様、業者様のご協力のもと事故もなく無事施工終了することができました。
本当にありがとうございました。
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