いつもありがとうございます、野瀬建築です。

お世話になっておりますY様邸より、和室リフォームのご依頼をいただきました。

高校受験を控える御子息のお部屋。

心地よく寛げ、そして受験勉強に集中しやすいよう新しくお部屋をリフォームしていきます。

最近では、使いにくくなった和室を洋室にリフォームしたいとう方は増えています。

赤ちゃんのお世話スペースや安全な遊び場として重宝した和室も、学習机を置いたり、ベッドを置いたりといったライフスタイルの変化に伴って、使いづらい空間になりがちです。

経年による天井の汚れが目立ちます。

あまり汚れるイメージがない天井ですが、実は静電気や湿気の影響でホコリが付着します。

また余談ではありますが、汚れではなく天井のシミが見られる場合は、雨漏りの恐れがあるので注意が必要です。

ふすまを長年使っていると、日焼けなどによって全体が茶色っぽくなります。

そうなると部屋全体の雰囲気も暗くなってしまうので、できるだけ早めに張替えることをオススメします。

床材の変更工事では、畳を撤去してフローリング材を張るだけではなく、下地材の設置作業も行います。

またまた余談ではありますが、上の画像は墨壺という大切な大工道具のひとつで、材木に直線を引いたり、建築現場で基準墨となる地墨や腰墨を引くために使われます。

今では軽量で使いやすいプラスチック製が主要ですが、昔は木製で縁起を担いだ龍や鶴などの装飾がされていました。

歴史も古く、奈良の法隆寺に使われている木材に墨壺を使って引いたと思われる墨線の跡があり、日本に現存する最も古い墨壺は、正倉院に保管されているそうです。

今回、和室床の傾きがひどく生活にも支障をきたす恐れがあるため、床を支える下地の根太(ねだ)という木材を使って水平になるよう高さを調整しました。

傾いた床で生活していると、自律神経を傷めたり体調が悪くなる可能性があるので要注意です。

施工後

床材は、お手入れのしやすい複合材を使用しました。

複合材は、木目や色が均等で反りや縮みが出にくい、表面にキズがつきにくい、水濡れに強い、遮音性能のあるなどのメリットがあります。

施工後

天井や壁紙が新しくなり、お部屋全体が明るくなりました。

施工後

古くなった和室長のふすまが、壁紙と合わせて新しくなりました。

施工前。

こちらは、ご高齢であるお母さまのお部屋。

敷居などのちょっとした段差でも転落や転倒の引き金になります。
それが原因で骨折し、寝たきりになる可能性もあります。
畳から床に張り替えることで転倒の危険も減少されます。

また津市では、「滑りの防止および移動の円滑化などのための床または通路面の材料の変更」が必要とされる場合の工事について住宅改修を行ったときは、心身の状況や住宅の状況などから必要と認めた場合に限り、住宅改修費が支給されます。

これらの介護リフォームは、車いすや歩行器での移動により自分の力で移動でき、「自分でできることが増える」ことで、日常の行動範囲が広がり、健康的な生活を維持することができます。

また動きにくい間取りや使い勝手の悪い設備は、介助する方に肉体的・精神的負担をかけます。
介助のしやすい間取りにリフォームすことで、介助者に心身の負担を軽くすることができます。

この度のY様邸の施工に関しては、一部の工事につき介護保険を利用いたしました。

また介護保険を利用して住宅リフォームを行う際には、工事開始前に市区町村の担当窓口に「事前申請」することが原則です。
申請および工事の流れは、おおよそ下記の通りです。

① ケアマネジャー(福祉専門のスタッフ)と相談・ケアプラン作成

② 保険者へ事前申請(書類の一部を提出)/施工業者に見積もり・設計を依頼

③ 工事の契約・施工

④ 完工後、工事費の全額を施工業者に支払い

⑤ 保険者へ支給申請書類を提出

⑥ 住宅改修費(保険金)の還付

その他の詳細は、弊社までご相談ください。

この度も、施主様、業者様のご協力のもと、事故や怪我もなく施工を終了することができました。

本当にありがとうございました。

住宅リフォーム、介護リフォームのご相談は弊社まで。

【リフォーム、介護リフォーム専門店】
有限会社 野瀬建築
フリーダイヤル 0120-34-1829

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。