家造りのポイント
自分がどのような家に住みたいのか? 悩まれると思います。
無理もありません、世の中には数多くの住宅会社があり、それぞれに多種多様な工法、材料が使われています。どれもこれもすばらしく思えて自分たちにふさわしい家がどんな家なのか見失ってしまいます。
そんなときは少し視点を変えてみるのも良いと思います。
野瀬建築では様々なお悩み、ご相談にも親身に対応させていただきます。
嫌なところがわかれば改善したい事が見つかります、それらが住みたい家の希望の一つと言えます。それだけで家造りの理想像が絞れます。
まずは今の住まいの不満を考えることが第一歩です。
そして次に今の住まいで好きなところを考えてみてください。ここで注意しなくてはいけないのが嫌なところを改善することにより良いところが減ってしまうのは勿体無いことです。だから良いところも忘れないで下さい。今良いと思うところはあなたや家族の生活観にあっているはずです。
対面キッチンに憧れていたものの、子供が大きくなったので今はダイニングキッチンのほうが使いやすいので、新築するときもダイニングキッチンにしよう等・・・現在の生活の良いところを思い起こさないとなかなか出てこないこともあります。
人の話ばかりだけでなく、このような実際の生活に即した経験を家造りに有効に活かしてください。
その情報の中には有意義な情報もあるし、危ない情報も含まれています。しかし、以前のように情報の少ない時代は業者の言いなり状態だったのです。
情報そのものが多いのは、決して悪いことではないと思います。ただ、どの住宅にも長所短所があるように情報にも他の人にとって有意義で正しい情報であっても本人対しても有意義とは限りません。
ここで重要なのは、自分にはどの情報が必要でどの情報を捨てれば良いのかをしっかりと見極める事です。それが信頼できる住宅会社探しに繋がります。
また、実際に家造りをされた人の話を聞くのも重要です。家は人生で最も大きな買い物のひとつです。住宅会社の社員が自社のことをよく言うのは当然ですが、お施主さんはうそをつきません。心底思っていなければ口コミでは伝わりません。
家造りをした人の正直な感想これほど参考に出来るものはありません。
ただ、ここでも重要なのが人にはそれぞれの価値観があり、あなたとお隣さんが同じ価値観で家造りをするとは限りません。なぜそうしたのかを具体的に聞かなければなりません。色々な理由があると思いますがその理由とあなたの考えが似ているようなら検討してみる価値がある住宅会社と言えるでしょう。
なにを見たら良いの?
現場見学会に参加する、もっとも大切な事です。現場はうそがつけません。
せっかく都合をつけて出かけるのですから普段思い描いていることをノートに書きそれを持って出かけて下さい。
現場見学会に参加するにはチラシをチェックするのも良いですし、気になっている住宅会社があれば日程を聞くことも可能です。建築途中と完成物件の両方を見ましょう。
現場見学会に行けば担当者が大勢居ますがまず最初に見るべき事は本当に任せられる住宅会社及び担当者か? と言うことです。
建物の細かい所の確認はそれを確認してからでも遅くはありません。家造りは長丁場です、嘘が無い会社か? 担当者か? と言う観点で観察することです。
時には誤解などがある場合もあるでしょう。そんなときに、正直で誠実な会社はきちんとした対応をしてくれます。
逆にどんなにきれいなスーツを着て笑顔で対応してくれる人でも、そこに嘘があればいざと言う時にはまた嘘で対応することになります。
「最近どんなトラブルがありましたか?」
こんな質問をしてみるのも良いでしょう。
恥ずかしながら、建築業界はトラブルが多い業界ですから、「何もありません」というような答えは嘘だと思います。
トラブルが無いくらい工事が少ないのか、それかお施主さんはトラブルと思っているのに住宅会社のほうは思っていないのかも知れません。
多かれ少なかれ本気でいい家を造っていく過程ではトラブルはあるはずです。
トラブルの内容、またそのトラブルに対してどのように解決したのか?
質問に誠実に答えてくれる会社なら安心です。
住宅会社の売りはどこ?
まずは、訪れた住宅会社がどのような会社なのかを知ることです。
これは難しく考える必要はありません。
高級住宅を売りにしているのか? 若しくはローコスト住宅なのか? その会社が得意としている住宅はどんな住宅なのかといったことからを聞いてみましょう。
そして、あなたの希望する仕事をする会社なのか、希望する価格帯で建築が可能なのかを確認して下さい。判断が出来なければただ質問すれば良いのです。
せっかく現場見学会に参加するのですからもう少し突っ込んで、今回の現場見学会の住宅でオプション工事の箇所を教えていただけますか? などとオプション工事に関する事などの質問をすることで、その住宅会社がどのくらいの金額の家造りをしているのかを確認することができます。
オプション工事が多くある場合は契約後に工事費がかさみ当初案内のあった価格より高くなるのは言うまでもありません。
住宅会社がある程度絞れたら、間取りなどを間取りなどを計画していくことになりますが、間取りは平面図として紙の上での話となるのでなかなかイメージしにくいところがあります。そんなとき、現場見学会を利用することでイメージが膨らみやすくなるのです。
今住んでいる家と比べるのも必要です。
思い描いたことをノートに書くことをお伝えしましたが、あなたが今住んでいる住宅の寸法を測り、その寸法も書き込んでおくと良いでしょう。もし賃貸なら、トイレ浴室、洗面所などは一戸建に比べると狭いでしょうからそのような所ほどしっかりと測り比べてみるとイメージが沸きやすくなります。
現場見学会では家具などが配置されていないケースが多いはずです。部屋の広さが確認できたら今度は家具を配置してみてください。
このときに大切なのが家族の人数を考えながら配置してください。
例えば、家族が多ければその分リビングも大きくなるしテレビも大型になります。
また、家族が少なくてもソファーをL型にするか、I型にするのかでは家具の取るスペースが変わってきます。
このように、いろいろな角度からイメージすることで、間取り図と実際のイメージとのギャップを埋めていきます。
イメージが違うときは、間取り図を作り直せばいいわけです。
人生で一番大きな買い物!?
住宅は人生で一番大きな買い物です。
一番大きな買い物であるがために、お金で悩む人が多いのも事実です。
家作りはいくら慎重になってもなりすぎることはありません。
想像してみてください、無理して家を建てた事で、何も趣味を楽しめなくなってしまう生活、計画的な準備によって、建てた後もかぞくみんなでイキイキと毎日の暮らしを楽しむ生活、どちらの生活を送りたいかは言うまでもありません。
お金のことは確かに手間がかかります。金利だとか税金のことだとか難しくて良くわからないそのようにおっしゃる気持ちもよくわかります。家造りの資金計画をたてるときには、日頃めったに目にしない高額な数字ばかりが並びます。考えただけで気が遠くなるのも無理はありません。
だからと言って目をそむけるわけにはいきません、家造りが成功するか失敗するか、その成否は資金計画にあると言っても過言ではないのでず。
オプション工事
住宅会社にはオプション工事が多い会社と少ない会社があります。
オプション工事が多い会社には、一つの特徴があります。それは、住宅会社があなたにオプション工事の説明をするタイミングが、住宅会社と契約した後だと言うことです。
契約前にオプション工事に気がついているのであれば、引き返すことも比較的楽にできます。しかし、多くの方はオプション工事がかかるということに気づかずに契約をしてしまいます。
契約後に引き返すには、通常の何倍ものパワーが必要になります。そうして、仕方なく打合せを続けることになってしまいます。
実は、このようなトラブルを防ぐ簡単な方法があります。それが(以前、現場見学会の後編でもお話した)現場見学会であなたが計画している家の仕様を実際に確認 することです。
その他の工事費用
工事費用と言っても色々あります。現地調査費用・地盤改良費用・土留め工事費用・上下水道配管工事費用等ですが、これらはその土地により価格も変わってきます。
- 現地調査費用
住宅を着工する前に必ず行っておきたいものです。どういう調査をするのかというと、専門家に地盤の強さなどその土地を見てもらい、あらかじめ起こりうるトラブルを回避してもらうのです。なぜこのような調査が必要かというと、この調査をする事で住宅価格以外にかかる費用を確認する事ができるからです。
- 地盤改良費用
建築する土地の地盤が弱いときには、基礎工事をする前に地盤を補強しなければなりません。地盤を補強し、基準値の強度が確認されれば、心配はありません。また、建築する土地が傾斜している場合、前面道路との高低差がある場合には土留め工事が必要になります。敷地内を平に整地したり、斜めのまま建築するために基礎を特別なものにしたりします。
- 上下水道配管工事費用
水道、下水道は建築する土地の前面道路から引き込みます。家の間取りによっては配管費用の増減があります。例えば水まわりは現代の家では北側に集まる傾向にあります。ですから南道路の家では、来た道路の家より配管が長くなり費用が高くなる傾向にあるわけです。
購入した土地に上水、下水のマスが引き込まれていないときは、道路から引き込む本管引き込み工事も必要となります。また、建築する土地の前面道路が狭いときなどには、小運搬費用がかかるときがあります。例えば2トン車が入って行けず軽トラックが何回も入っていかなければならないときには、このような費用がかかります。主に人件費です。
このような費用がかかるとき、これらの費用は住宅会社に払うのが普通です。しかし、費用のかかる原因は何だろうとよくよく考えてみると、その原因は土地を提供した不動産屋にあります。費用は住宅会社に払うのに購入する土地の状況によってこれらの費用が必要になったり、いらなかったりします。
これらの費用が心配な場合は土地を検討するときに考える必要があります。費用がかかるかどうかを調べる為の費用が「敷地調査費」です。
住宅建築にまつわる税金
消費税(建物価格・建物付帯価格に課税)、印紙税(契約書に貼る印紙)等はほとんどの人が知っています。
しかし、登録免許税、不動産取得税、固定資産税などの税額まできちんと把握して計画している人はあまりいません。
特に不動産取得税、固定資産税は引渡し後に引越しも終え、ローンも始まり、やれやれという頃に、請求が来ます。
計算していなかった人は悲惨です。そのために又借り入れが出来るわけでなく、へそくりをかき集めることになります。
着工後の追加費用
工事にかかってから現場で部材を決める住宅会社があります。
価格のトラブルが起きるのはそんなときです。
クロスや床材は、いろいろ選べます。着工して現場のイメージに合せて決めていきましょう等と現場で部材を決めたがる住宅会社は、このようなことを必ず言います。そして、現場で実際に部材を決める段階では次のようなことが起こります。
「好きなクロスを選ぼうとしたら、オプションと言われた」
「床材を選ぼうとしたら、色がまったく選べなかった」
結局、希望のものを選択すると、当初考えていた価格がアップしてしまうということになります。着工前に決めるより現場で部材を決めたほうが、イメージをつかみやすいというメリットは確かにあります。 しかし、思わぬ出費がかかりやすくなりますので、着工前に確認することが重要です。
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